神泉系バンド「フレンズ」がどんなグループか1分でわかる5つのトピック
2018/11/26 コラム
「神泉系バンド」として最近徐々にフェスやテレビに登場するようになった「フレンズ」。しかし、知らない人からすれば「え、レベッカのあの曲のこと?」みたいな感想になってしまうのでは。
そこでこの記事では、非常にざっくりですが彼らがどんなグループか、そしてどんな魅力があるのかを5つのトピックで紹介!
1.夜の神泉の街を思わせるおしゃれなサウンド
2.多彩なジャンルから集結した実力派メンバー
3.ベーシストが3人!?
4.ヴォーカルも3人
5.濃すぎるキャラ、自由すぎるMC
基本情報
「フレンズ」は2015年6月に結成された男女混成の5人組「神泉系」バンド。
メンバーはおかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(MC,Key)、長島涼平(B)、三浦太郎(G)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr)と、女性1人、男性4人です。
神泉とは、渋谷から道玄坂をのぼっていって15分くらいの地域のこと。夜に出かけたくなるおしゃれなバーやレストランが並ぶエリアです。京王井の頭線の神泉駅は、渋谷の隣駅にあたります。若者の街としての側面の強い渋谷に対して、神泉はやや落ち着いた大人の雰囲気があるといえるでしょう。
かつて小沢健二やピチカート・ファイヴが「渋谷系」と呼ばれたことになぞらえて、自らを「神泉系」と称しているわけですね。
夜の神泉を思わせるおしゃれなサウンド
そんな彼らの楽曲は、神泉の街の雰囲気をあらわすかのように、落ち着いた大人っぽさがありつつもキャッチー。クラブへ遊びにいく道すがら、夜の街を眺めつつ聴くのにうってつけです。
多彩なジャンルから集結した実力派メンバー
「フレンズ」のメンバーはそれぞれ実力派バンドに所属していたことがあったり、現在進行系で兼任していたりします。
ヴォーカルのおかもとえみは元々、特撮ソングのカバーをおこなうバンド「科楽特奏隊」のベーシスト。MC兼キーボードのひろせひろせもまた、ノスタルジックなポップネスが持ち味のバンド「nicoten」でベースを担当しています。また、そんな2人を差し置いてフレンズでベースを担当する長島涼平は、ダンスロックバンド「the telephones」のほか、ラッパーのDOTAMAをヴォーカルに迎えたロックバンド「FINAL FRASH」でもベースをプレイしています。
さらに、ギターの三浦太郎はエモーショナルなパワーポップバンド「HOLIDAYS OF SEVENTEEN」の、ドラムのSEKIGUCHI LOUIEは性急なビートに合わせて歌詞をまくしたてるスタイルが持ち味のThe Mirrazの元メンバー。
また、MC,Keyのひろせひろせは作曲家としての顔も持っており、Sexy Zoneのシングル曲『ぎゅっと』やA.B.C-Zのシングル曲『JOYしたいキモチ』を楽曲提供。『ぎゅっと』は2017年の第68回紅白歌合戦でも歌唱されました。
ベーシストが3人!?
そんな多彩な面々が集まった「フレンズ」は、結成の経緯も少しユニーク。
ベーシストたちがたくさん集まる「ベース会」でひろせひろせとおかもとえみが知り合い、動物園やカラオケに行くうちに彼女の歌唱力の高さを知ることに。そして、一緒に曲を作って友人だった長島涼平に聞いてもらったところ、評判が良かったため結成することになったんです。つまり、「フレンズ」にはベーシストが3人もいるということ。
ちなみにそのとき作ったのは『ベッドサイドミュージック』という曲で、すでに音源化済み。Spotifyで聞くことができますよ。
ヴォーカルも3人
メインヴォーカルはおかもとえみですが、ほかのメンバーの歌声も負けていません。
おかもとえみは非常にソウルフルな歌声の持ち主で、小柄でかわいらしい雰囲気とはうらはらな圧倒的な声量と表現力を持っています。
MCのひろせひろせはラップパートを主に担当。無機質で抑揚を抑えた歌い方が持ち味。
そんなふたりの歌声の違いを楽しむのに最適な曲が、代表曲のひとつである『夜にダンス』です。
そして、コーラスを担当することの多いギターの三浦太郎は伸びのある歌声の持ち主で、特定の楽曲で一時的にヴォーカルをとり、色を添えます。例えば『塩と砂糖』の1番サビの直前の「君を離しちゃだめだから」の部分などがわかりやすいでしょう。
濃すぎるキャラ、自由すぎるMC
そんな彼らはライブのMCが面白いことでも知られています。簡単に箇条書きで説明すると…
・おかもとえみ、ひろせひろせを中心とした軽快なトーク
・「元渋谷のギャル」を公言している(でもそうは見えない)、おかもとえみの天然なアイドル感
・そんな彼女への、ひろせひろせの的確なツッコみと、脊髄反射で喋っているかのような自由なMC
・「DEB」キャップをかぶったひろせひろせの「デブ」ネタ
・「物販担当大臣」として三浦太郎が毎回活躍
音楽は非常におしゃれな彼らですが、MCはこんな感じなので、ライブは音楽マニアでなくても気後れせずに参加できるエンターテイメント性あふれるもの。「ちょっといいかも」と思ったら、まずはこちらの記事でご紹介した動画で雰囲気を味わってみてくださいね。
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