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キラキラした恋の歌は責任が取れない――シバノソウインタビュー

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東京の中央線沿いの街で生まれ育った、19歳のシンガーソングライター・シバノソウ。

両親の影響で早くからディープなカルチャーに触れて育ち、聴いている音楽をはじめとして、クラスメイトとはいろんなことがちょっとずつ違っていた。

ところが、そんな彼女が作る音楽は、聴いてきた音楽の影響をほとんど感じさせないとびきりポップなもの。前回のインタビューでは、「なぜあえてポップな曲を作るのか?」という点に迫った。

前編:2010年代のサブカル少女の生きづらさ――シバノソウインタビュー

今回は、あえてポップな作り方を選んだうえで彼女が目指している「自分の作りたいもの」についてより深く探っていく。

 

――自分が影響を受けてきたバンドには、極端に似せないように曲作りをしているということでしたが。

そうですね。”おもしろ企画”的にそういう曲を作るのはたまにやるんですけど、全体の方向性としてあまりにも寄せすぎるのはちょっと違うと思っていて。そういう部分は出さないようにしています。

 

――出したくはならない?

あんまりですね。自分が何を好きかっていうのは、曲以外のところで出せるので。ワンマンやツーマンライブのときはけっこう時間があるので、MCで自分の好きなバンドについて話したりするんですけど、けっこうそれで充分かなと思ってます。

 

――なるほど。

それに、9月にやったライブではスーパーカーのナカコー(中村弘二)さんに出演していただくこともできたし、自分が影響を受けたものについての表現の仕方はいろいろあるので、曲ではやらなくていいかなって。自分の作品は、J-POPの枠で語ってもらえるものにしたいです。

 

――シバノさんの好きなバンドとして名前が挙がったものは、どれもJ-POPとして括られることがあまりないと思います。それらとは別軸で、J-POPを作ろうとするうえで参照しているミュージシャンって具体的にいるんでしょうか。

全然違うって言われるんですけど、木村カエラさんなんです。

 

――全然違いますね(笑)。

そうですよね(笑)。 自分で歌詞を書いているっていうところと、基本的にバンドサウンドであるっていうところで意識してはいるんです。単純にカエラちゃんが以前出演していた『Saku Saku』っていう音楽番組が好きだったのもあります。

 

――サブカルな話題を中心にしたゆるいフリートークが持ち味の番組でしたね。

大好きでした。ミュージシャン・シバノソウとして『Saku Saku』に出るのが夢だったんですけど、放送が終わっちゃったので、次は何を夢見ればいいんだろうって感じです。

 

――歌詞の面で影響を受けたところはありますか?

具体的にこれというのはないと思います。というのも、私は自分が歌うことで意味がある歌詞を書いていたくて。

――”自分が歌うことで意味がある歌詞”というのはどういうものでしょう。

自分が当事者として経験して、感じ取ってきたことを書いた歌詞。例えば、学校にいづらかったことだったり、日々感じている違和感だったり。”自分がこれを歌う意味”というのを突き詰めて考えていたいと思っているし、突き詰めると自然とそういうテーマになるというか。

 

――自分が実際に感じている生きづらさにフォーカスしていくということですね。

そうですね。生きづらさ。そういうものになってくると思います。自分が歌って責任を取れるテーマを歌っていたい。キラキラした恋の歌とかは責任が取れないので、私が歌うことじゃないと思うんです。

 

――届けたい層というのは明確に見据えていますか?

そうですね……、今、音楽を届けるのってとても難しいと思うんです。同級生たちを見ていると、本当に自分で音楽を探さない人が多いと感じていて。自分から調べるんじゃなく、テレビ番組の主題歌や、タイムラインに流れてくるものしか聴いていない。“消費されるコンテンツ”って感じが強いんです。でも、それは仕方ないことだとも思っていて。

そういう人たちに音楽を聴いてもらうのって難しい。でも、消費されて流れていっちゃう前提で作ることはしたくない。自分で音楽を探さない人の耳にもちゃんと引っかかるようなものを作ったうえで、自分みたいな、学年200人いる中の1・2人にちゃんと刺さるものを作りたいです。

 

次回のインタビュー最終回では、シバノソウにとって欠かせない要素であるインターネットとの関わりについて掘り下げる。

次回(後編):「YouTuberが出てきてから、ネットは陽キャラのものになった」――シバノソウインタビュー

#quickbite (動画インタビュー)
・#quickbite 0002 – シバノソウ

sessions (フォトセッション)
・sessions 0002 – シバノソウ

 

 


[PROFILE]
シバノソウ
■公式サイト:http://shibanoso.com/
■公式Twitter:https://twitter.com/soshibano

 


[リリース情報]
シバノソウ 1st mini ALBUM 『EVERGREEN』
■販売サイト:https://tower.jp/item/4774557

収録楽曲
1.「EVERGREEN」
作詞 作曲 シバノソウ 編曲ヤブユウタ(SEVENTEENAGAiN)
2.「青がにじむ頃」
作詞 作曲 編曲 中村もも(shuto)
3.「スクールフィクション 」
作詞 作曲 シバノソウ 編曲 that’s all folks
4.「18歳」
作詞 作曲 シバノソウ 編曲 that’s all folks
5.「毎日が夏休み」
作詞/作曲シバノソウ 編曲 管梓(For Tracy Hyde)

 

平石 ゲル
Writer
平石 ゲル

ライター。音楽・ファッション・エンタメ系メディアに寄稿。

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