「ストリングス」ってよく聞くけど、一体何のこと?
2018/11/09 コラム
「ストリングスが美しい曲」「ストリングス・バージョン(strings ver.)」といったように、音楽に関する文章の中に登場する「ストリングス」という言葉。なんとなくはわかっているつもりでも、厳密な意味を聞かれると、ちょっと自信がなかったりしませんか?
この記事ではそんな「ストリングス」について簡単に解説します。
ストリングスとは
「ストリングス」とは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどの弦楽器、もしくはそれらの重なる音色・演奏のことです。それらの奏者たちを示す場合もあります。
ポップミュージックにおいてストリングスは、格調高く壮大な雰囲気を出すために使われることが多くなっています。
基本的にはオーケストラで使われるような弦楽器を指すことが多いので、その場合は同じ弦楽器でもギターやベースはストリングスに含まれません。
ストリングスが使われている代表曲
Coldplay “Viva La Vida”
AppleのCM曲として採用されていたので知っている方もいるのではないでしょうか。ヴァイオリンを中心としたストリングスのフレーズは曲全体を通して繰り返し流れ、美しさや壮大さを印象づけています。
ストリングスに該当する楽器
代表的なストリングスの楽器を見てみましょう。
1.ヴァイオリン
4つの楽器の中で一番サイズが小さく、高音を担当する楽器です。顎で挟み、弓や指で弦を振動させて演奏します。
2.ヴィオラ
全体の長さがヴァイオリンより10cmほど長いです。中~高音を担当します。演奏の仕方はヴァイオリンと似ています。
3.チェロ
ヴァイオリン・ヴィオラと比べてかなり大きく、厚い楽器です。中~低音を担当します。顎で挟める大きさではないので、立てて演奏します。
4.コントラバス
チェロよりさらに大きく、低音を担当する楽器です。ウッドベース、アップライトベースとも呼ばれ、ロックバンドでもベースとして使用されることがあります。弾き方も幅広いです。
電子楽器におけるストリングス
シンセサイザーなどの電子楽器には、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスなどの音を重ねた「ストリングス」と呼ばれる音源が備わっている場合があります。
シンセサイザーを使う人が「ストリングス」と呼ぶ場合、弦楽器の重なった音源のことを指していることが多いです。
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