「軽音楽」はなぜ “軽い” 音楽と書くのか
2018/11/29 コラム
バンドを組んでライブをしたり、音楽好きの友達と交流したりできる場所である「軽音学部」や「軽音学サークル」。高校や大学で耳にしたり、実際に所属している人もいるかもしれません。人気アニメ「けいおん!」は軽音楽部を舞台にした作品です。
ところで「軽音楽」という言葉、なぜ「軽い音楽」と書くのか、疑問に感じたことはありませんか?
クラシックではない音楽
「軽音楽」は昭和初期に、クラシックではない音楽全般を表す言葉として生まれました。
クラシックをコンサートで鑑賞する場合、ある程度の教養やドレスコードなどが求められます。それに対して誰でも気軽に聴いたり演奏したりできる音楽が「軽音楽」とされました。「軽音楽」の「軽」は、気軽の「軽」のニュアンスといえるでしょう。
クラシックではない音楽はすべて「軽音楽」に分類できるので、ポップス、ロック、ジャズなどさまざまな音楽が含まれます。名前に「重い」という意味の言葉が含まれるヘヴィメタルも、重低音を響かせるドラムンベースも、「軽音楽」に分類されることになりますね。
現在では「軽音楽」はポピュラー音楽と表現されるのが一般的になり、「軽音楽」という言葉は「軽音楽部」、「軽音学サークル」以外で使われる機会はほとんどありません。
「軽音楽部」出身を公表しているバンド
SHISHAMO
2010年、高校在学中に軽音部のメンバーでのちのSHISHAMOである「柳葉魚」(ししゃも)を結成。高校を卒業した2013年にメジャーデビューを果たします。
SHISHAMO『ねぇ、』
キュウソネコカミ
関西学院大学の軽音楽部の同期を中心に、2009年12月兵庫県でバンドが結成されました。
キュウソネコカミ 『ハッピーポンコツ』
フレデリック
Gt.Vo.の三原健司さん(双子の兄)とBa.Vo.三原康司さん(双子の弟)が高校の軽音楽部で一緒にバンドを組んだことがフレデリックの出発点とされています(健司さんは部長、康司さんは副部長を務めていました)。
フレデリック『TOGENKYO』
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