企画参加やノルマ計算…「ライブハウス」でライブをする方法とは
2019/01/08 コラム
どんなに大きなステージで演奏を披露する有名なアーティストでも、そのほとんどは小さなライブハウスから経験を積んで大きくなっていったはずです。
「人前で演奏してみたい」「ライブに出てみたい」そんな気持ちが湧いたら、ライブハウスに出演してみるといいかもしれません。
では、どうすればライブハウスでライブをする機会を得ることができるのでしょうか?
ライブハウスのブッキングに申し込む
ライブハウスが主催するライブを「ブッキングライブ」といいます。
ライブハウスにブッキングライブの出演を申し込むことが、一般的なライブデビューの方法としてあげられます。
ブッキングライブでは、ライブごとにジャンルやテーマが設定される場合もあります。自分たちの音楽やスタイルを説明できるように、演奏を録音した音源は用意しておいたほうが良いでしょう。
申し込み方法はライブハウスによってさまざまなので、公式ウェブサイトで確認するか、問い合わせをしてみてください。
また、ライブハウスに所属していない外部のイベンターが主催するライブの出演者が募集されることもあります。イベンター主催のライブに申し込む場合は、会場のライブハウスではなくイベンターに連絡を取りましょう。
ライブハウスやライブ企画者に誘われる、自主企画する
ライブハウスのブッキング担当者や、ライブを自主企画をしている知人から出演の誘いをもらい、それを受けることでライブに出演できることがあります。
YouTubeやSoundCloudなどで音源を公開している場合、SNSのDMや公開しているメールアドレスにオファーの連絡が来る可能性があります。
ただし、ライブハウスのブッキング担当者がコンタクトを送るのは、知名度の上がってきているアーティストに対してがほとんどです。初ライブでそれを狙うのは難しいかもしれません。
知人の自主企画ライブに誘ってもらえるのであれば、見知った顔が集まる場所でライブデビューを果たすことができます。まずはオープニングアクト(前座)として出演するのもいいかもしれません。
ライブ活動をしていくなかで、バンドやアーティスト同士のつながりはとても大切になってきます。
※自主企画ライブとは?
バンドやアーティスト自身が主催するライブのこと。コンセプトやテーマ、出演者、タイムテーブル、出演者のノルマなどを自分たちで決定します。
チケットノルマとライブ費用
日本のほとんどのライブでは、出演者に対して「最低限売ってほしいチケットの枚数」=「チケットノルマ」が設定されています。
これはライブを観るお客さんを会場に集め、ライブを成立させると同時にライブハウスが収益を得るための制度です。
チケットノルマを達成できなかった場合、売れ残った枚数のチケット代は出演者が支払わなければなりません。逆にノルマをクリアできた場合は、ノルマを超えて売れた分のチケット代の何割かがチャージバックとして出演者に支払われます。
ライブに出演する際かかる費用は、ノルマに届かなかった分のチケット代にドラムセット、アンプ、マイクなどの機材費(機材利用料)を加えた金額となります。
ノルマのチケット枚数やチケットの単価、チャージバックの比率はブッキングや企画ごとに違うので、出演前に確認しておきましょう。
ライブ費用=機材費+チケット単価×(ノルマのチケット枚数-売れたチケット枚数)
例:
機材費 3,000円
チケット単価 2,000円
ノルマ枚数 10枚
1. チケットがすべて売れ残った場合
3,000円+2,000円×(10-0)枚=23,000円
2. チケットが7枚売れた(3枚売れ残った)場合
3,000円+2,000円×(10-7)枚=9,000円
3. チケットがすべて売れた場合
3,000円+2,000円×(10-10)枚=3,000円