横浜出身2人組ユニット「コアラモード.」の魅力がわかる厳選4曲
2019/01/12 コラム
ヴォーカル・あんにゅとサウンド・クリエイター小幡康裕による横浜出身の男女2人組ユニットの「コアラモード.」。
横浜みなとみらいを拠点としたストリートライブ、都内ライブハウスを通じて徐々に知名度をあげ2015年2月にシングル『七色シンフォニー』でメジャーデビューを果たしました。
この記事では彼らの、そして彼らの音楽の魅力を、4つの楽曲とともにお伝えします。
コアラモード.のメンバーはこのふたり
雰囲気が「コアラに似ている」という理由で、ユニット名の由来にもなったあんにゅ。
名前負けしないかわいらしい雰囲気の持ち主ですが、歌声はどこか少年の要素を感じさせる中性的な響きを持っています。
衣装も「オーバーオール」であることが多く、彼女のピュアな雰囲気を増幅させています。オーバーオールの女性アーティストと言えばaikoのイメージが強いですが、あんにゅも負けず劣らず似合っています。
一方の小幡はコアラモード.では主にキーボードを担当。しかし、ギター・ベース・ドラムなどを高度なレベルでこなすマルチプレイヤーとしての顔を持ち、YouTubeにアップされているカヴァー曲ではその腕前を楽しむことができます。
1. 『七色シンフォニー』
2015年2月18日に発売となった記念すべきデビューシングル。
2014年10月から放送されたアニメ『四月は君の嘘』の後期のOP曲として採用されたことでも知られています。
作品の世界観に沿った歌詞も爽やかで素敵ですが、注目すべきは小幡を中心として成されたアレンジの完成度。
全編を通じてテンポの良いドラムが鳴り続け、軽やかでありながら厚みを持たせているストリングスが随所で響きます。JPOPの王道を行きながらも洗練された音楽性は、「懐かしいのに新しく、新しいのに懐かしい」という感じ。
デビュー曲でありながら、本ユニットの魅力がふんだんに発揮されている楽曲と言えるでしょう。
2. 『さくらぼっち』
「なんだか会いたくなっちゃった なんだか恋しくなっちゃった 春の風の中に さくらぼっち」という歌詞と、それを歌うあんにゅのヴォーカルがとにかくかわいい一曲。
遠距離恋愛で恋人に会えない少女の切ない気持ちを歌っており、「ひとりぼっち」という彼女の状況から「さくらぼっち」というタイトルに決定したそうです。
切なさを感じさせる叙情的なメロディですが、最後のサビではギターがサビのフレーズを奏でるアレンジとなっており、前向きに生きる決意のようなものを感じさせてくれます。
ちなみに、この曲は発売から2年半ほど経った18年10月に「TikTok」上で突如ブレイク。楽曲を用いた動画が多数作成されることになりました。
2番サビの前の「新しくできたピザ屋さん」というフレーズが響いた……のかは不明ですが、王道のJPOPは若い世代にも受け入れられるんですね。
3. 『雨のち晴れのちスマイリー』
16年10月に発売された『雨のち晴れのちスマイリー』。
「いつか笑うためじゃなくて いつも笑ってこその私」「”辛”いという字にフタして ”幸”せだってうたいながら」…などなど、新しさこそないものの、確実に聞く人の背中を押してくれる飾らない歌詞は、シンプルだからこその力強さを持っています。
なお、様々な色合いの傘を用いて作られたMVは、非常にカラフルでかわいらしい出来。明るい雰囲気の曲のため、子供にも好かれそうです。
4. 『恋愛定規』
2 ndアルバム『COALAMODE.2~街風泥棒~』に収録されているこの曲。エレキギターの歪んだ音がリズミカルに奏でられるなど、とにかくポップで明るい曲調で、聞いているだけで楽しくなれます。
とくにサビの「あなたの好きなヘアスタイル キュンとくる性格のタイプ ぜんぶぜんぶあなたに合わせるわ」という部分は、駆け足で歌っているような早口な歌いまわしで、全身全霊で恋に落ちている最中の女子の慌ただしい精神状態を見事に表現。
このように遊び心の利いた楽曲も、コアラモード.の持ち味のひとつです。
以上がコアラモード.の魅力を知っていただくために厳選した4つの楽曲です。今回は紹介できなかった曲の中にも素敵なものがたくさんあるので、気になった人はぜひ調べてみてください。
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