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同じ曲名なのに全然違う曲シリーズ 第1回『おっぱい』編

世の中には別のアーティストが発表している、同じ曲名の楽曲があります。曲名は同じでも全然違うテイストだったり、逆に意外と近い部分があったり……。

そんな楽曲たちを紹介していくこの連載企画。第1弾は『おっぱい』という曲たちを紹介。

 

1. スピッツ『おっぱい』

最初に紹介するのは国民的バンド・スピッツの『おっぱい』です(ともすればスピッツメンバーにおっぱいがあるかのような、結構変な日本語になってますが、今後ずっとこういう感じなのでスルーでお願いします)。

さて、スピッツに対して「『空も飛べるはず』とか『チェリー』とかを歌ってる爽やかで優等生的なバンド」というイメージを持っている人は少なくないと思います。

実はこれ、正しくて間違い。というのも、彼らの曲の中には「性」や「死」を連想させる曲が少なくないんです。

『おっぱい』はまさにそんな彼らのロック(?)な一面をあらわす楽曲。

メロウなアコースティックサウンドが心地よく全編を通して流れる一方で、草野マサムネが高らかに『君のおっぱいは世界一 君のおっぱいは世界一』と歌い上げる……という、いろんな意味で衝撃的な一曲になっています。

しかし、ストレートに「おっぱい」ということで「エロさ」はあまり感じなく、代わりに独特な「エモさ」を感じさせてくれます。アルバム『花鳥風月』の12曲目に収録。

 

2. 感覚ピエロ『O・P・P・A・I 』

4人組ロックバンド・感覚ピエロ。バンド結成以来、どの音楽レーベルやマネジメント会社にも所属しないインディーズ・バンドとして活動していることで知られています。

そんな彼らの楽曲『O・P・P・A・I』は、宮藤官九郎脚本の日本テレビ系日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』の挿入歌として起用されました。今回紹介する『おっぱい』曲の中で唯一のアルファベット表記ですね。

冒頭から「うおっおお! うおっおおおおっぱい!!!」というフレーズが登場したかと思うと(歌詞だけを見ると「OPPAI」とだけ書いてありますが、発音はリアルにこんな感じ)、その後も「Tシャツ越しに透けるブラジャーが」「ゆれる、ゆれる、卑猥にゆれる」などの際どいワードがひたすら続きます。

しかし、サウンドはカッコよくノリのいいロックサウンドで、ライブで聞けば超盛り上がれること間違いなし。

ちなみに、この「ゆれる」は女性の胸が揺れることと、それを見る主人公の心が揺れることのダブルミーニングになっていますが、深く考えずに楽しむのがオススメかも。

 

3. あいみょん『おっぱい』

新鮮な歌詞が「天才」の呼び名を欲しいままにしている、次世代の女性SSW・あいみょん。2ndミニアルバム『憎まれっ子世に憚る』に収録された『おっぱい』は、男性目線ではなく女性目線で描かれた楽曲です。

「お父さんお父さん どうして最近一緒にお風呂に入ってくれないの?」「お母さんお母さん 何これ? スポブラ? 蒸れるし透けるしいらないよこれ」など、思春期を迎えようとしている女の子の戸惑いと、徐々に受容していく様子が、リアルな筆致で描かれています。

着想からしてユーモアに溢れているこの曲ですが、特筆すべきは3番サビ。

「揺れるたびに あの人見て 揺れるたびに あの人見る 揺れるんじゃなくて揺らしてみる 揺れるたびにあの人は見ている」

という歌詞は、自分が「あの人」を見ているのか、それとも「あの人」が自分を見ているのか、それぞれの文節でどちらが主語なのかわからない、だからこそ色んな想像が可能になる、絶妙な言葉選びで描かれています。

また、その後は「揺れるんじゃなく揺らしてみる」という、確信犯的(?)な行動に繋がり、それをおそらく男性であろう「あの人」がさらに見る……。

男子よりも一足先にオトナになっている女子の余裕を、新鮮かつ遊び心に富んだ表現で描いています。

 

4. RADWIMPS『おっぱい』

映画『君の名は。』の主題歌である『前前前世』の大ヒットで、若者層だけでなく、幅広い世代に名前を知られるようになったラッド。

そんな彼らがまだインディーズだった2003年にリリースした1枚目のシングル『もしも』の3曲目に『おっぱい』なる楽曲が収録されています。

「おっきくても小さくても気にする事はないよ」「固くても柔らかくてもそれが君のおっぱいだよ」などと、胸にコンプレックスのある女性を一見励ます歌詞でありながら、最後の最後で「んー、でも俺はやっぱりおっきくて柔らかいおっぱいのほうが好きかな」と、野田洋次郎が巨乳好きを告白し、爆笑に包まれる……という、いい意味でふざけた構成の楽曲です。

5. 石崎ひゅーい『おっぱい』

菅田将暉へ『さよならエレジー』を楽曲提供したことでも知られる石崎ひゅーい。

リアルとファンタジックが絶妙に交わった世界観の歌詞と、心に訴えかけ涙を誘う感傷的なメロディが持ち味の彼ですが、1 stアルバム『独立前夜』に収録されたこの『おっぱい』は、そんな魅力が詰まった名曲です。

この楽曲には、2つの視点が登場します。

1つは小さな胸に悩む女性。「鶏肉とキャベツと豆乳いっぱい食べておっぱい大きくなぁれ」「手を合わせておすのさ3秒間123」など、女性雑誌に載っているような育乳メソッドが、この視点では描かれます。

かと思えばです。もう1つの視点では、「君の悩み事なんか宇宙のカスみたいなもんなんだから」「君は君のままでいなよ」「泣きたけりゃ泣けばいい」と、突然宇宙規模にスケールアップした視点から、小さな胸に悩む女性のありのままを受容するメッセージが発せられます。

なんとも高低差のある歌詞ですが、それが楽曲の雄大な世界観、懐の深さを生み出す一因になっており、胸が小さくて悩んでいる女性だけでなく、多くの人が「受け入れられた」と感じられるはず。

なお、ラッド初期の野田洋次郎が冗談半分に「んー、でも俺はやっぱりおっきくて柔らかいおっぱいのほうが好きかな」と告白したのに対し、石崎は最後まで鶏肉・キャベツ・豆乳の話をしています。

 

以上が『おっぱい』というタイトルの楽曲たちです。気になった方はぜひ、SpotifyやAppleMusicで検索してみてくださいね。

Writer
snacc編集部

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