アコースティックギターの「アコースティック」って何?エレキギターとの違いは?
2019/01/04 コラム
アコースティックギター、アコースティックアレンジにアコースティックライブ……と、よく使われるアコースティックという言葉。
「なんとなく意味はわかっているものの、はっきりとどういう意味なのかは知らない」と思う方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんなアコースティックについて解説します。
アコースティックの原義
「アコースティック(Acoustic)」は、もともと「音響の」「聴覚の」といった意味を持つ言葉。「アコースティックス」といえば音響学を指します。
では、アコースティックギターは「音響のギター」という意味なのでしょうか。ちょっと違和感がありますね。
現在では意味が派生して、電気的な機器や装置を用いない、生音であることをアコースティックと言います。つまりアコースティックギターは、エレクトリックギターと対になる言葉となります。
ちなみに “Acostic” の発音は「アクースティック」の方が近いのだそうです。
フォークギターとかクラシックギターとかアコースティックギターに似たもの
エレクトリックギターではない生の音を出すギターといえば、フォークギターやクラシックギターもありますよね。これは、アコースティックギターと何が違うのでしょうか。
結論から言ってしまえば、フォークギターもクラシックギターもアコースティックギターの1種です。
アコースティックギターのなかでも金属弦(主にスチール)を張るものをフォークギター、ナイロン弦を張るのものをクラシックギターと呼びます。
とは言え、アコースティックギターと聞くとなんとなくフォークギターのイメージが湧きませんか? それは、日本ではほとんどの場合「フォークギター」=「 アコースティックギター」として言葉が使われてきたからです。
アコースティックはギターだけ?
アコースティックという言葉は、実はギターでのみ使われるわけではありません。ほかの楽器につけることもあります。
たとえばピアノ。グランドピアノやアップライトピアノという種類がありますが、この2つはアコースティックピアノです。対になるのは電子ピアノです。
もちろんアコースティックと名前についてなくても、アコースティックなものはたくさんあって、これらはすべてアコースティック楽器と呼びます。
カスタネットやトランペット、リコーダーなどもアコースティックとはわざわざ言いませんが、電気的な機器を用いていないのでアコースティック楽器です。
アンプラグドってのもあるよね
詳しい方は、アコースティックと似たような使われ方をしている「アンプラグド」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
アンプラグドは直訳すると「プラグを抜いた」という意味ですが、音楽的には電気を使わない演奏スタイルのことで、意味的にはほとんどアコースティックと同じです。アメリカのMTVが使い始めて商標登録されている言葉なので、一般にはプラグレスと表記されます。
(ジョン)
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