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『けもフレ』から『SSSS.GRIDMAN』まで、多くのアニソンを手掛けるオーイシマサヨシとは?

2018年12月21日、アニソン定額配信アプリ「アニュータ」が、2018年に最も再生されたアニソンシンガーを表彰する「ANiUTa AWARD 2018」(アニュータアワード2018)を発表。

それによれば、今年最も再生された男性ソロアーティストはオーイシマサヨシでした。

2017年に大ヒットしたアニメ『けものフレンズ』のテーマソング「ようこそジャパリパークへ」を作曲したことで話題となった人物で、今年は『ウルトラマンR/B』や『SSSS.GRIDMAN』といった作品のOPを手がけていました。

オーイシマサヨシとは一体どんな歌手なので、どのような魅力を持ったアーティストなのでしょうか?これまでの経歴を振り返りながら紹介します。

 

大石昌良がオーイシマサヨシになるまで

彼の活動を振り返る上で欠かせないアルバムは、2017年7月に発表された『仮歌』です。このアルバム内は、彼がこれまで他のアーティストたちに提供してきた楽曲を、できる限り仮歌音源の状態を再現するように制作されたものです。彼の作曲家とシンガーの両面の姿を捉えられます。

なぜアルバムのタイトルが『仮歌』なのか。その理由は、彼が辿ってきた経歴を振り返ると見えてきます。

もともと本名の大石昌良(おおいしまさよし)として、1999年にスリーピースバンド「Sound Schedule」でデビューしました。

音楽ニュースサイト「Nizista」のインタビューによると、当時は世間的に「硬派なスリーピースロックバンド」というイメージが強かったようで、アニメファンではありながらも特にアニソンで活動することは考えていなかったそうです。

2006年のバンド解散後はソロで活動を継続し、毎日放送『麒麟の部屋』やTBS『神さまぁ~ず』など、さまざまなバラエティ番組のテーマソングを手がけていますが、当時は活動が縮小しており、ピザ屋でバイトをしながらの生活。自らの境遇の情けなさに号泣することもあったそうです。

 

33歳からのアニメソングシンガーデビュー

そんな彼がアニソンの世界に入るきっかけは、2013年10月のアニメ『ダイヤのA』のOP『Go EXCEED!!』からでした。

この曲を制作したのは、アニメ『けいおん!』のOP曲を手がけたTom-H@ck。その歌手を決めるオーディションが開かれ、当時の担当マネージャーが本人には告げずに応募したのだとか。

そして、最終オーディションの仮歌がそのまま本番テイクに採用。仮歌がきっかけとなり、当時33歳で、アニソン歌手としてのデビューを果たしました。

そのことをきっかけに、2014年から、本名とは別名義のオーイシマサヨシを使用するようになります。そして『月刊少女野崎くん』のOP『君じゃなきゃダメみたい』を発表。自らの制作した楽曲が世間で日の目を見ることになりました。

一方で、他アーティストへの楽曲提供も開始。内田真礼や柿原徹也といった有名声優やTom-H@ckとの音楽ユニット「OxT(オクト)」での作曲など、活動の幅を徐々に拡大しました。

そして、2017年にアニメ『けものフレンズ』の大ヒットとともに、歌手だけでなく作曲家としての地位を確固たるものとしたのです。

オーイシマサヨシの活動を支えるのは、アコースティックギター一本でシンプルに収録した仮歌でした。先述のアルバム『仮歌』を聴けば、その軌跡を辿れます。

 

インターネットの弾き語りライブも注目

2015年12月発表のアルバム『大石昌良の弾き語りラボ』も必聴です。このタイトルは、彼がネット上で不定期に行なっているアコースティックギターライブのことを指しており、これまでの自作曲をアコギでセルフカバーし、自宅での弾き語り配信の雰囲気を再現しています。

彼のプライベートなネットライブを視聴した上で聴けば、より彼の魅力を堪能することができるでしょう。

 

Writer
snacc編集部

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