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10月から最終章放送中の『東京喰種』これまでのOP・EDまとめ

石田スイ原作で『週刊ヤングジャンプ』にて、2011年から2018年7月まで連載されていたマンガ『東京喰種(トーキョーグール)』。

人の姿をしながら人肉を喰らうことで生きる「喰種」(グール)と、彼らを追い詰める喰種捜査官たちの戦いを描いた本作は、アニメ化もされる大人気作品で、これまでに3期が放送。そして、現在最終章が放送されています。

ダークな世界観が魅力の本作ですが、使用された楽曲もまた、作品のダークな世界観に合った雰囲気を持ちつつ、それぞれ独創的な魅力あふれるものが揃っています。

そこでこの記事では、アニメ『東京喰種』のオープニング・エンディング曲に起用された楽曲を紹介します。

第1期

OP『unravel』( TK from 凛として時雨)

スリーピースロックバンド・凛として時雨のフロントマンであるTKが制作したこの曲。

凛として時雨と言えば、ハイトーンの男女ダブルヴォーカルに、歪ませたテレキャスターの耳をつんざくようなサウンド、圧倒的な手数を誇るドラムといった持ち味を備えたバンド。TKのソロプロジェクト名義のこの曲も、それらの要素を感じさせるものに仕上がっています。

また、『unravel』は歌詞も作品の世界観に沿っており、聴けば聴くほど主人公への感情移入が深まります。

 

ED『聖者たち』( People In The Box)

第1期のエンディングテーマは People In The Boxの『聖者たち』。

Aメロで静かに響くベースの音は、どこか不穏な空気を醸し出しており、『東京喰種』視聴後の心の状態に寄り添ってくれます。

第2期

OP『無能』(österreich)

第2期のオープニングテーマは、高橋光圀のソロプロジェクト・österreich(オストライヒ)の『無能』に。

高橋光圀は元the cabsのメンバー。すでに解散済みのバンドですが、現在「ノレるロックバンド」として若い女性やフェス好きを中心に人気のバンド・KEYTALKの首藤義勝や、中性的な歌声と叙情的な音楽性で人気を集めたplenty(こちらも2017年に解散)の中村一太が所属していたことでも知られています。

美しくもどこか残酷さを感じさせるピアノを中心としたメロディ、ゲストボーカル として参加している鎌野愛の切なさあふれる声、そして「美しくいきてね 子宮の街 僕ら手を叩いて笑ったんだ」「触れられざる子供たちを 簡単な言葉で壊したい!」など、現代詩のような独創的な歌詞が特徴です。

 

ED『季節は次々死んでいく』(amazarashi)

第2期のエンディングテーマはamazarashiの『季節は次々死んでいく』です。

amazarashiは青森県で結成されたロックバンド。シニカルで抒情詩的な歌詞と、ヴォーカルの秋田ひろむによる低音に迫力のある歌唱が特徴のバンドで、この『季節は次々死んでいく』でもその魅力がばっちり出ています。

「人肉を喰らう」という『東京喰種』の内容に沿ったPVも注目です。

第3期(『東京喰種:re』)

OP『asphyxia』[18](Cö shu Nie)

Cö shu Nie(コシュニエ)の『asphyxia』が第3期のオープニングテーマに。彼らは関西で活動する3人組バンドで、なんでも原作者である石田氏自ら抜擢したんだとか。

ボーカル・中村未来の甘くも、どこか痛みを感じさせる歌声。そして超絶技巧のベース・ドラムは、主人公が金木研から喰種捜査官・佐々木琲世に変わり、ますます激しさを増した本作を象徴しているかのようです。

ED『HALF』(女王蜂)

女王蜂の『HALF』が第3期のEDに。この曲はこれまでのOP・EDとは少し毛色が違い、それまでアニメを観続けてきた人にとっては正直異質に思えるほどでした。

この『HALF』はゆったりとしたテンポでありながら躍動感があり、感傷的な雰囲気の中にも前を向くポジティブなエネルギーが感じられる楽曲。ダークさに振り切れた印象の強いこれまでの『東京喰種』のOP・EDと比べると、その異質さが際立ちます。

いわゆる「ハーフ」として生まれたアヴちゃん自身の境遇を歌った歌詞が衝撃的な楽曲ですが、人間と喰種の中間の存在「半喰種」である『東京喰種:re』主人公の佐々木琲世の境遇と重なることから、エンディングテーマとして迎えられたという運命的な一曲です。

 

最終章 『東京喰種:re(第2期)』

最後に、2018年10月から放送されている最終章(『東京喰種:re』としては第2期扱い)の楽曲も紹介!

OP『katharsis』(TK from 凛として時雨)

歌詞、メロディともに本作の世界観にぴったりだったTK from 凛として時雨の『unravel』。

『katharsis』ではTKの叫ぶようなボーカルが遺憾なく発揮されるとともに「『僕じゃなきゃ』『僕じゃダメだ』『僕じゃなきゃ』がループする」という、グールの王として皆を率いることになる、主人公・金木研の葛藤が描かれています。

 

ED『楽園の君』(österreich)

TKと同じく、再起用となったösterreich。ロックバンド・cinema staffの飯田瑞規 をゲストボーカルに迎えています。

『無能』はゲストボーカルである鎌野愛による、儚く切ない歌声が印象的でしたが、『楽園の君』は飯田の男らしいファルセットを楽しむことができます。

 

以上が『東京喰種』の楽曲たちです。どの曲も素晴らしいクオリティなので、気になった人はぜひチェックしてみてください。

 

Writer
岡本 拓

1990年生まれのネットニュース記者・ライター。「しらべぇ」「週刊プレイボーイ」「月刊サイゾー」「いぬのきもちねこのきもちweb」「浅田真央サンクスツアープログラムブック(対談企画構成)など。

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