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結局「ハイレゾ」って何が違うの? メリットとデメリットは?

ダウンロード音源の普及により、にわかに存在感を高めるキーワード「ハイレゾ」。
「ハイレゾ」=「高音質」ということは知っていても、実際に従来と何が違うのか具体的に理解している方はそう多くないのではないでしょうか。

この記事では「ハイレゾ」と従来の音の違いから、ハイレゾの聴き方についてご紹介します。

ハイレゾって一体なに?

ハイレゾとは「High Resolution Audio(ハイ・レゾリュショーン・オーディオ)」の略で、高解像度の音源を意味します。
ここでいう高解像とは、「CDの音質を超える情報量を持つデジタル音源」を指して使われています。

では「CDの音質を超えるデジタル音源」とはどういうことなのでしょうか?

ハイレゾ音源の定義

デジタル音源の音質は、どれだけ精密にデジタル信号化されたかで決まります。情報量が多いほど良い音質といえるのです。

ハイレゾと呼べる音源は、「サンプリングレート」と「ビット深度」が、CDの水準を上回っていることが条件です。聞きなれない言葉だと思うので、この点を簡単にご説明します。

 

CD音源は「サンプリングレートは44.1kHz/s」で、「bit深度は16bit」になります。

「サンプリングレート」とは「1秒間に分割している情報の数」を指し、数字が大きいほど、音が滑らかに。
一方「ビット深度」とは「分割された情報1つあたりのデータ容量」を指し、数字が大きいほど音の表現力が高まります。

さらに、CDを取り込む際やストリーミングサービスで音質を選択する際の単位「ビットレート(kbps)」というものがあります。
これは「サンプリングレート」と「ビット深度」、「チャンネル数(モノラル=1/ステレオ=2)」を掛け算した値で、音質の良さを表す単位です。こちらも同様に数字が大きい方が高音質です。

CDの音質がファミコンのドット絵マリオだとすると、ハイレゾの音質はスーパーファミコンのドット絵マリオくらい精密に描かれたデータだとイメージするとわかりやすいでしょうか。

音がいい!だからこその「ハイレゾ」デメリット

高音質にはデータならではのデメリットがあります。
デジタルデータなので、情報量が多いほどにデータ容量も大きくなってしまいます。そのため、ハイレゾ音源のデータ量もかなり大きいです。

5分間の音楽1曲あたりにかかる各音源の容量はおおよそ下記の通り。

「mp3(通常音質)」=「7.2MB」
「CD」=「52.9MB」
「ハイレゾ(96kHz/24bitとして)」=「168.6MB」

16GBのSDカードではアルバム10枚分程度しか対応できません。お金がかかりますね。

ハイレゾ音源を入手&聴く方法は?

ハイレゾ音源は容量の大きさゆえに既存のCDには入りきらないため、ハイレゾ楽曲を扱っている音楽配信サイト経由で購入する必要があります。
現在ハイレゾ音源は「e-onkyo music」「mora」「HDtracks」などの音楽配信サイトで購入できます。
今後ハイレゾの需要が高まれば「iTunes」などでも取り扱われるようになるかもしれませんね。

また、音源を入手しても「ハイレゾ対応」の再生機器を使わないと基本的に高音質を楽しむことができないので要注意です。

現状ややハードルが高い印象がぬぐいきれない「ハイレゾ」ですが、好きなアーティストの曲をよりいい音質で聴けるチャンスであり、きっと新しい音楽体験にもなるはず。

試聴ができる家電量販店もあるので、立ち寄った際には視聴機を探してみてはいかがでしょうか。

(佐藤広行)

 

Writer
snacc編集部

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