アーティストはどうしてライブでイヤホンをしてるの?
2018/10/28 コラム
ライブや音楽番組を見ているときにアーティストが耳にイヤホンをつけているのが気になったことはありませんか?
例えば、YouTuberヒカキンが音楽番組ミュージックステーションに出演した際の動画があります。この動画はヒカキン自身が番組の裏側を詳しく撮影しているのですが、2:52〜のリハーサルの場面でイヤホンをしていることがよくわかるかと思います。
どうしてアーティストはイヤホンをつけているのでしょうか? この記事ではアーティストがライブ中につけているイヤホンの役割とその理由について解説します。
役割
アーティストがパフォーマンスの際につけているイヤホンは「イヤモニ」と呼ばれるもの。これは「イヤーモニター」の略で、スタッフからの指示や演奏をリアルタイムで確認するためのものです。
演奏についていえば、人によって「ベースの音が大きいほうがノリやすい」「自分の歌はあまりボリュームが大きいと歌いづらい」といった好みがあるため、それに合わせて調整した音をリアルタイムでイヤモニで聴くことができます。
また、スタッフからの指示についていうと、例えば照明を消す合図を送ったり、進行の遅れを連絡したり、ときにはバックヤードで起こっているトラブルを伝えることもあるそうです。
つけている理由
観客の声援や観客席側に向けた音響スピーカーの音が響く関係で、アーティストはイヤモニがなければステージの音を正確に聞くことができません。
正確に聞くことができないと、楽器の演奏とボーカルのタイミングがずれてしまうなど、うまく楽曲が披露できなくなってしまうこともあります。
またステージ上を走って移動したり、トロッコ(大きい会場などでアーティストを乗せて移動する箱のようなもの)に乗ったりしていると、場所によって音の響き方が異なってしまいます。
そういった問題がイヤモニをつけることで解消され、アーティストはライブ会場のどこにいても観客と同じタイミングで音を聞くことができるのです。また、常にスタッフの指示を聞いて対応することもできるようになります。
ちなみにアーティストによっては、自分の耳に合ったものを特注している人もいて、中には数十万するものをつけている人もいるとか。それだけイヤモニは、アーティストやスタッフにとって重要なものなのです。
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