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BTS(防弾少年団)の何がすごいのかが1分でわかる5つのトピック

「BTS(防弾少年団)というK-POPアイドルが今世界で人気らしい」というのはなんとなく聞いたことがあるけど、実際何がどうすごいのかはよくわからない、という人のために、基本情報をぎゅっとまとめたのがこちらの記事。

非常にざっくりとですが、わかりやすいトピックを厳選して5つだけご紹介するので、彼らの魅力の一端に触れてみてください! ご紹介するトピックはこちらの5つ。

・アジア人初のビルボード1位
・韓国語のまま英語圏でヒットした
・イロモノでなく、正統派として一目置かれた
・K-POPアイドル文化自体を欧米に根付かせた
・何より、エンターテイナーとしての確固たる実力

BTSの魅力を説明するのに疲れたファンの皆さんは、友達にこのページのURLを送ってもらえればひとまず最低限のことは知ってもらえるかも(ちなみに「ファン」はK-POP的に発音すると「ペン」)。

BTS(防弾少年団) 基本情報

そもそもBTS(防弾少年団)という名前からして「どっちなの?」と感じている人は少なくないかもしれません。
これは元々「防弾少年団」という名前でデビューし、2017年に「BTS」に改名したのですが、まだ移行期間ということで古い名前と新しい名前が併記されている状況なのです。

つまり[ALEXANDROS]([Champagne])みたいなこと。括弧だらけ。「防弾少年団」の韓国語読み「バンタンソニョンダン」を縮めて「バンタン」と呼ばれることが多いようです。

そんなBTSは、RM(ラップモンスター)、JIN(ジン)、SUGA(シュガ)、J-HOPE(ジェイホープ)、JIMIN(ジミン)、V(ブイ)、JUNG KOOK(ジョングク)からなる7人組。
ボーカル、ラッパー、ダンサーの3パートで構成され、最新の海外音楽シーンのトレンドを取り入れた楽曲で韓国、日本のみならず世界的な人気を博しています。

アジア人初のビルボード1位

BTSはアジア圏出身のミュージシャンとして初めて、アメリカの週間アルバムチャート「ビルボード 200」で1位を記録しています。とてつもない快挙なんですが、でも同じようにビルボードですごい結果を残した人いなかったっけ? と思っている方もいるんじゃないでしょうか。

過去の「ビルボードにランクインした」と言われているアジア圏のミュージシャンと見比べてみましょう。

宇多田ヒカル

アルバム『Fantôme』が「ビルボード ワールド・アルバム・チャート」で1位

BABYMETAL

アルバム『METAL RESISTANCE』が「ビルボード 200」で39位

ピコ太郎

シングル「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」が「ビルボード Hot 100」で77

PSY(サイ)

シングル『カンナム・スタイル』が「ビルボード Hot 100」で2位

坂本九(さかもと きゅう)

シングル『SUKIYAKI』が「ビルボード Hot 100」で1位

 

一番最近でいうと宇多田ヒカルの『Fantôme』。これが1位を記録した「ワールド・アルバム・チャート」というのは英語以外の言語で歌われた楽曲だけのチャートなので、「ビルボード 200」とは別物。
ピコ太郎、PSY、坂本九がランクインした「ビルボード Hot 100」は週間シングルチャートにあたるもの。

一番の高順位である坂本九の『SUKIYAKI』、タイトルが気になるところですが、この曲は日本では『上を向いて歩こう』として今でも親しまれている曲。海外リリースにあたって、曲の内容とはまったく関係ないものの、海外の人にとって馴染みのある日本料理・すき焼き名を冠したそうです。この曲は、海外の一部の国の年配の方の中には今でも歌える人がいるほどに定着している曲! それほど後世まで影響のある1位という順位をアルバムで獲得したと考えると、BTSのすごさが想像しやすいかと思います。

韓国語のまま英語圏でヒットした

英語圏の人にとって、韓国語で歌われる曲はいわば「洋楽」。多くの日本人にとっての英語の曲と同じく、普段自分が使っている言語以外の言語で歌われているものです。
日本でいえば、日常的に洋楽を聴く習慣がない人でも、例えば「テイラー・スウィフトなら好き」「エド・シーランの『Shape Of You』なら聴こうとしなくても耳に入ってくるから知ってる」ということがあるかと思います。つまり、欧米の人々にとってのBTSが今そういう存在だということです。

対して、ワンオクなど、英語しで世界にヒットするバンドも。受容のあり方はさまざまです。

イロモノでなく、正統派として一目置かれた

イロモノと言うと語弊があるかもしれませんが、ピコ太郎やPSYは、1曲単位でのヒット、そして楽曲のみならずそのルックスやパフォーマンスのインパクトも含めて評価されたため、ビルボードのチャートよりもむしろYouTubeで大きな記録を打ち立てています。

対してBTSは、これまでも世界を舞台に戦ってきて、着実にファンを獲得してきた末に1位を獲得しています。チャートインした他のミュージシャン同様、次のリリースを待ち望まれ、ワールドツアーで世界を股にかけるようなグループなのです。

K-POPアイドル文化自体を欧米に根付かせた

欧米の音楽シーンにもワン・ダイレクションやバックストリート・ボーイズなど、アイドル的な売り出し方の男性グループはありましたが、それらはあくまで欧米的なものでした。
K-POPの男性アイドルに多く見られるような、メイクを施した顔立ちで、フェミニンな雰囲気、線が細く、モードな着こなしといった特徴は新鮮なものだったはず。
もちろんそれまでにも欧米で愛されたK-POPアイドルグループはありましたが、BTSが着実に支持を得ていくにつれ、K-POPというジャンル自体もまた欧米で徐々に浸透していき、ビルボード1位という快挙をもっていよいよ完全に定着したと言えるのかもしれません。

その1つの証と言えるかもしれないのが、EXP EDITIONの存在です。
EXP EDITIONはなんと、韓国人のいないK-POPグループ
元々はニューヨークのある大学院生が、「韓国人が一人もいなくてもK-POPグループを作る事ができるか?」というテーマの論文を書くためにクラウドファンディングを利用して試験的に結成したのがグループの始まり。今では韓国や日本でもステージを経験しています。

こうしたグループが生まれたのは、K-POPという文化の認知が広まり、「真似してみたい」と思われるほど憧れられ、それを応援したいという人々の支持を得た、というステップを踏んだからこそ。そうしたK-POPの世界的な波及の中心にいたグループの1つがBTSがであることは疑いようがないでしょう。

何より、エンターテイナーとしての確固たる実力

ここまでさまざまなトピックを挙げてきましたが、とにかく何より大事なのはBTSの7人がエンターテイナーとして確固たる実力を持ったスターだということです。
日本のアイドルや、欧米で人気を博していたオーディション番組発のワン・ダイレクションなどのグループは、「まだあんまりうまくないところがいい」「成長段階だからこそ応援したくなる」といった愛され方をすることがありますが、K-POPシーンはちょっと事情が違います。

デビュー前は「練習生」として厳しい歌やダンスのレッスンを積み、その期間は何単位で続きます。BTSの7人もまた、そうした過酷な下積み期間を経てデビューに至った経緯があり、パフォーマンスのクオリティは折り紙付き。
また、韓国には3大事務所と呼ばれる大きな規模と影響力を持つ芸能事務所があり、そのどれでもない事務所に所属しているグループはあらゆる場面で不利な戦いを強いられることになります。

BTSの境遇がまさにそうだったのですが、彼らは逆境に屈さず、本当に着実に指示を集め、世界的にあ人気を得るまでに至った。そうしたぐっとくるストーリーが実現した最大の要員は、歌やダンスはもちろん、ファン思いな姿勢などを含む総合的なアイドルとしての実力に他ならないのです。

 

平石 ゲル
Writer
平石 ゲル

ライター。音楽・ファッション・エンタメ系メディアに寄稿。

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