アーバンでポップな要注目バンド「LUCKY TAPES」の魅力がサクッとわかる3つのポイント
2018/11/23 コラム
2018年5月にEP『22』でメジャーデビューを果たしたバンド、LUCKY TAPES。映画『ここは退屈迎えに来て』の挿入歌として、『Peace and Magic』を提供するなど、活躍の場を広げています。
そんな彼らの魅力をこの記事では3つのポイントに絞ってサクッと紹介。「友達にオススメしたい!」という人はこの記事のURLを送ってもらえると、魅力がパッと伝わりやすいかも。
サポートメンバーと作る大編成ならではの音楽
LUCKY TAPESは、高橋海(Vo/Key)、Keity(Bass)、高橋健介(Gu/Cho)の3人組バンド。高橋海はリーダーにあたるバンマス(バンドマスター)の役割を担い、もう一人の高橋、高橋健介はメインMCを担当しています。
上記のメンバーに加えて、パーカッションやトロンボーン、サックス、トランペットからなる管楽器隊、いわゆる「ホーンセクション」と、ヴァイオリンなどがサポートとして加わります。
これらのサポートメンバーを含めた編成を 「チームラッキー」と称していて、比較的小さなハコのライブでも基本的にはチームラッキー全員が揃っており、大人数だからこそ成立する豪華な演奏を味わうことができます。
ブラックミュージックのエッセンスを感じる作曲センス
LUCKY TAPESの作詞作曲アレンジを手掛けるのは、ボーカル・キーボードの高橋海。両親が洋楽好きで、マイケルジャクソンやプリンスなどに物心ついた頃から触れ、小学生になると、ビヨンセやブリトニースピアーズ、またR&Bをはじめとしたブラックミュージックを好んで聴くようになったと語っています。
そして高校生のときに、アコースティックギターを弾き始め、Mr.Childrenやコブクロ、秦基博のカバーをしていたそうです。また、小学生のときに習っていたエレクトーン、吹奏楽部でサックスと、色々な楽器に触れてきたことも公言しており、LUCKY TAPESのアレンジからはブラックミュージックをはじめとした様々な音楽からの影響が感じられます。
メジャーデビューとなるアルバム『22』では、作詞作曲はもちろん、メンバーのフレージングやサウンドメイキングに至るまでをすべて担当。バンドの音楽は、彼のセルフプロデュースによって作り上げられています。
甘美で官能的なメロディーと詞
「For your love Just pray for peace in this world Smile and kiss me one more time(あなたを愛するため、ぼくはただ世界の平和を祈る。そしたら、もう一度ぼくに微笑んで口づけを)。
これは、1st Album『The SHOW』に収録されている楽曲『Gun』の一節です。もともと「響きの心地よさ」を優先して、英語詞を書いてきたという高橋。しかし、響きの心地よさだけに終始せず、ストーリーを感じさせる歌詞に仕上がっています。
そして、英語詞中心だった『The SHOW』を経て、2ndアルバムの『Cigarette & Alcohol』ではすべての曲が日本語詞になり、よりストレートで官能的な世界観が作られるようになりました。
そんなエロティックな楽曲で、平凡な夜に刺激を与える、禁忌の愛を感じさせるのが『揺れるドレス』。「ぬるい夜に 二人は抜け出した 甘い果実を 隠れて壊した」と、聴き手の想像力を試す神話的な歌詞が使われています。
おわりに
同世代のSuchmosやYogee New Waveと共に、アーバンで艶やかな音楽を生み出すバンドとして存在感を示しはじめた世代音楽シーンで欠かすことのできない存在となることが期待されるLUCKY TAPES。snaccでは今後も彼らの動向をチェックしていきます。
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