テレビやCMに楽曲が使われる「タイアップ」とは。日本と海外の違いも
2019/01/06 コラム
ニュースなどを見ていると、「人気アーティストのタイアップ曲がオリコンチャート1位を獲得!」といった内容のものをみかけることがあります。
しかし、タイアップとよく使われる言葉、一体どういった意味を持つのでしょうか。
タイアップとは
タイアップとは「tie up」からきている言葉で、「結びつく、協力、提携」といった意味合いを持ちます。
音楽業界でいえば主に、影響力の高いテレビ(番組やCMなど)や映画などの映像業界と組んで、知名度や宣伝効果を高めるために楽曲制作をする(既存曲で組む場合もあり)ことを指します。
アーティストや作品、商品など、関わったそれぞれのファン増加が見込めるなどのメリットがあります。
タイアップの種類
サービスや商品がタイアップとなる場合もありますが、今回は音楽業界に関する場合のみ解説。アーティストや楽曲の知名度を上げるためにドラマや映画などの主題歌やCMソングとして起用するものです。
タイアップに抜擢されることで、インディーズなどで活動しているアーティストなども知名度が上がりやすくなります。
たとえば、2018年度上半期で絶大な人気を誇った米津玄師の「Lemon」。ドラマ「アンナチュラル」の主題歌して起用されたました。
元々人気のあった米津玄師でしたが、これをきっかけに幅広い層への認知拡大につながりました。反対に、映画やドラマに話題性を作るために人気のアーティストを起用することもあります。
日本と海外の違い
映画やドラマを見て音楽を思い出したり、音楽を聴いてドラマや映画を思い出したりするなど互いの相乗効果が得られることも少なくありません。
そのため話題になる楽曲は、ドラマや映画の主題歌、CMソングなどタイアップに起用されたものが多いです。
日本では普及していますが、海外でタイアップというとネガティブなイメージを持たれていることも多く、地上波テレビや映画でのプロモーションを行うことは少ないです。
タイアップの影響
タイアップと言えば、映画やドラマの主題歌、CMソングのイメージが強いかと思います。しかし、タイアップはそれだけではありません。
テレビの番組・ラジオ番組のテーマソング、ゲーム主題歌、インターネットやアプリケーションでのタイアップなどさまざまなものが存在します。
タイアップは多くの場面でアーティストにとって自分を知ってもらえるチャンスであり、また我々にとっても素敵なアーティストに出会えるきっかけにもなっています。
(万谷 晴)
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