シングルでもアルバムでもない「EP」って一体なに?
2018/10/25 コラム
CDの形態は、ほとんどが「シングル」か「アルバム」。ですが、稀にそのどちらでもないものが存在します。たとえば「EP」。
こちらの記事では、EPをはじめとした「シングル」でも「アルバム」でもない作品についてご紹介します。
EPってなに?
「EP」は明確な定義がない概念といえますが、概ね3〜5曲ほどの、シングルと呼ぶには多く、アルバムと呼ぶには少ない程度の曲数が収録された作品を示す言葉として使われているのが実情というところでしょう。
例えば、ロックバンド・D.A.N.(ダン)が2015年に発表したEPは4曲入りで、タイトルはなんとそのまま『EP』。
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「EP」は「Extended Play」の略で、これは元々「ドーナツ盤」とも呼ばれていた、シングル盤より収録時間が少し長いレコードのことでした。これがCDの時代となり、「シングルより長くアルバムより短い」収録時間の作品について「EP」という呼び名が残ったのです。
同様の概念に「ミニアルバム」や「マキシシングル」があり、これらもやはり具体的な定義はありません。また、ミニアルバムに対して、収録曲数が充分に「アルバム」と呼ぶにふさわしいことを強調する意図で、アルバムのことを「フルアルバム」と呼ぶことがあります。
シングルでもアルバムでもない形式でリリースをする理由として、「まだ駆け出しでフルアルバムを作る予算的余裕がない」といった事情や、リリースまでの時間的な制約、シングルを作るつもりで制作に入ったら当初の想定よりも曲ができてしまったといった経緯など、一口には語れないさまざまなケースがあるようです。
EP・ミニアルバム・マキシシングルの例
EP・ミニアルバム・マキシシングルの例をいくつかご紹介します。
Mrs. GREEN APPLE『Variety』
2015年にメジャーデビューしたロックバンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーンアップル)の『Variety – EP』は、疾走感に溢れたライブでの定番曲の1つ『StaRt』を含む全6曲を収録しています。
sumika『Fiction e.p』
2013年に結成したロックバンド・sumika(スミカ)の『Fiction e.p』は、TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』の主題歌であり、代表曲の1つとなった「フィクション」を含む4曲入り。
CHAI『わがまマニア』
双子のマナ・カナを中心に結成した4人組 “ニュー・エキサイト・オンナバンド” のCHAI(チャイ)によるEP『わがまマニア』は、全編に振り付けがあり、MVメンバー自らが踊る姿が観られるダンスナンバー『アイム・ミー』を含む5曲を収録しています。
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