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シティ・ポップってどんな音楽?

現在の音楽シーンにおいて、シティ・ポップは重要なキーワードだといえるでしょう。この記事ではシティ・ポップの歴史や特徴、現在について解説します。

シティ・ポップの誕生

シティ・ポップという言葉は、1970年代後半から1980年代に流行した、都会的で洗練されたイメージのポップスを指す概念。具体的に「こういうコード進行やリズムを多用するのがシティ・ポップ」といった明確な基準はなく、あくまで抽象的なイメージを共有する言葉として用いられます。。シティ・ポップとして紹介されることの多いアーティストでも、自分の音楽性をシティ・ポップだと称する人はごく稀といえるかもしれません。

また、当時そのようなポップスはAORと呼ばれることが多く、シティ・ポップという言葉はあまり浸透していなかったようです。AORとはAdult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の略語であり、「大人向けのロック」と訳すことができます。

シティ・ポップの音楽スタイル

シティ・ポップと称される楽曲の多くは、歌謡曲の「歌」中心の姿勢や、フォークの「政治権力批判」「反戦平和」などのメッセージから脱却し、高い演奏技術と音楽的センスに裏付けられた心地よいサウンドのものでした。

はっぴいえんど、大貫妙子、竹内まりや、山下達郎などの手によって、シティ・ポップと称されるような楽曲が数多く世に送り出されてきました。

シティ・ポップのリバイバル

2010年代に入ってからまたシティ・ポップ的なニュアンスを表現する若いアーティストたちが現れるようになり、再び注目が集まっています。。70~80年代のシティ・ポップと区別してネオ・シティ・ポップと呼ばれることもありますが、やはり自らそう称しているグループはそう多くないといえます。

シティ・ポップとして紹介されることの多いアーティストをいくつかご紹介しましょう。

 

LUCKY TAPES “22”

Nulbarich “It’s Who We Are”

シャムキャッツ “GIRL AT THE BUS STOP”

 

シティ・ポップは、音楽だけではなくアートやファッションにも関連するカルチャーです。シティ・ポップと称されることの多いアーティストの中には、80年代を彷彿させるアートワークを楽曲のジャケットとして採用しているグループも多くいます。

たとえば、Special Favorite Musicのミニアルバム”ROMANTICS”

https://specialfavoritemusic.com/musics/6009

海外からの評価

シティ・ポップはもともと日本国内に限定されたムーブメント。しかし近年、海外DJのサンプリングネタとして山下達郎や竹内まりやの楽曲が使われるようになり、シティ・ポップは日本発の音楽として世界的に認知を広げています。

70~80年代当時は流通量が少なく海外の人々のもとまで届かなかったジャパニーズ・シティ・ポップですが、インターネットが普及した今では “city pop” と検索すればたくさんの楽曲やミックスがヒットし、さまざまな言語でその高い音楽性を評価するコメントを見つけることができます。

 

Writer
snacc編集部

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