シンガーソングライター・あいみょんが老若男女問わず親しまれる理由
2018/12/19 コラム
1995年生まれのシンガーソングライター、あいみょん。作曲家・作詞家としてアーティストに楽曲提供をするなどの活動もしています。
2015年3月に『貴方解剖純恋歌~死ね~』でインディーズデビュー。2016年11月に『生きていたんだよな』でメジャーデビューを果たします。
インディーズ時代からオリコンチャートにも登場しており注目されていましたが、メジャーデビューしてからは「ミュージックステーション」などの音楽番組に出演、多くのタイアップも決まり、音楽フェスにも続々登場。どんどん露出を増やし、支持層を広げてきました。
あいみょんが広い層から人気を集めている理由は、どんなところにあるのでしょうか。
感情むき出しの鮮烈な歌詞
デビューシングルは『貴方解剖純恋歌~死ね~』とあるように、タイトルでいきなり過激。タイトルだけでなく歌詞も過激です。
「あなたの両腕を切り落として
私の腰に巻き付ければ
あなたはもう二度と
他の女性をだけないわ」
などと、刺激的で衝撃的な愛情表現。
でも、感情むき出しなのは過激という意味だけではありません。
人気曲『君はロックを聴かない』では、
「君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんか聴かないと思いながら
あんな歌やこんな歌で
恋を乗り越えてきた」
と、恋する人の感情をできるだけそのまま切り出したような歌詞で、男女問わず広く共感され、支持されています。
このようにあいみょんは、みずみずしくてストレート、それでいてほかにない鮮烈な歌詞を書き、それを力強い歌声にのせることで、私たちの心にまっすぐ歌を突き刺してくるのです。
古くも新しい、男前な歌声と歌詞
6人姉弟という最近では珍しい大家族の中で育ち、あいみょんは上から2番目の次女。PAエンジニア(コンサートなどの音響担当)やライブバーの経営をする父親や、歌手を目指していた祖母の影響も大きく、音楽に触れながら育ちました。
そんな父親や祖母は、あいみょんの音楽性にも影響を与えています。
彼女が「影響を受けている」と挙げるアーティストは浜田省吾や吉田拓郎、フリッパーズ・ギターなど、父親世代に特に人気を集めた男性シンガーソングライターやアーティストたち。
そのためか、あいみょんの歌詞はまっすぐで男前な印象を受けるものが多くなっています。楽曲によっては歌声も力強くなっているものも。アコースティックギターを抱えて弾き語るのも、ギターの音色に乗せてリズミカルに歌うのも、彼らの影響が大きいのかもしれません。
そんな男前な歌詞や歌声は、若い人たちには新鮮に、フォークソングを愛してきた人たちには懐かしく聞こえ、愛されるのかもしれません。
2018年にはドラマ『獣になれない私たち』の主題歌『今夜このまま』でも話題を集め、「NHK紅白歌合戦」への初出場も果たしたあいみょん。今後もどのように活動の幅を広げるのか、目を離せません。
(万谷 晴)
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